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こんにちは、岸本です。
リラックス効果をもたらす栄養素として知られている「GABA(ギャバ)」
最近では、チョコレートなどGABAが含まれた商品が多く店頭に並び、一般生活者にとっても日常的なストレスの軽減に役立っています。
このストレスの暖和で有名なGABAですが、ほかにも多くの効果が期待され、今注目を集めています。
本日は、GABAのさまざまな嬉しい効果について解説ていきます。
1. GABA(ギャバ)とは
GABAとはγ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)の頭文字をとったもので、人間の体内にも広く存在する、天然アミノ酸のひとつです。
このGABAは体内で主に抑制系の神経伝達物質として脳内の血流を活発にし、酸素の供給量を増やしたり、脳細胞の代謝機能を高める働きをもっています。
そのため、脳内のGABAが不足するとイライラしてしまったり、さまざまな体調不良を招き、さらには大きな病気の引き金となるといわれています。
2. GABAから得られる嬉しい効果
リラックス効果
GABAを摂取した後に脳波を測定すると、リラックスしたときに現れるα波が多く出現します。
また緊張しているときに現れるβ波は抑えられ、癒しの効果も同時に得ることができます。
学習能力の向上
GABAが記憶力に関係性があるといわれており、以下のような研究報告もされています。
厚生労働省の疲労研究班が行った調査によると 、ビジネスパーソン8,000万人 の約59%が「疲労が溜まっている」と回答した。またその状態が半年以上続いている人も全体の37%を占めていた。
このアンケート調査から継続して疲労を感じていた9名に計算問題を解いてもらい、唾液中のクロモグラニンAの量を計測。
試験前、試験中、試験後の3回測定し、GABAの摂取(50mg)による疲労感やストレス、作業効率の影響を調べた。
非摂取グループはクロモグラニンAが増え、計算問題の正解率も低かった。
つまり、GABAを摂取することで疲労感を和らげると共に、作業効率も上がることが分かった。
血圧を下げる
血圧の高い人がGABAを摂取すると、穏やかで適度な降圧効果が得られます。
ただし正常値以下には下がらないため、血圧が正常な人には降圧効果は発揮されません。
肝臓、腎臓の働きを高める
GABAには、腎臓の働きを活発にして血圧を下げるばかりでなく、肝臓の働きを促す効果もあります。
このためアルコールの代謝も早くなるといわれています。
中性脂肪を抑える
GABAが内臓の働きを活発にして消費エネルギー量を高める一方、血液中のコレステロールや中性脂肪をコントロールして脂質の代謝を促します。
そのため肥満の予防ばかりでなく、糖尿病などの予防にも期待できます。
3. 現代人にはGABAが足りていない!?
「ストレス社会」といわれるほど、現代社会はストレスでいっぱいです。
そのため、体内にあるGABAは、ストレスを和らげるために使われて常に不足している状態になっています。
本来は、GABAは体内で十分な量が作り出されるのですが、ストレスにさらされていたり、高齢になるとともに、体内のGABAレベルが低くなる傾向があります。
GABAが不足してしまうと、興奮系の神経伝達物質が過剰に分泌するのを抑えることができなくなります。
つまり、リラックスできずに精神的な緊張感が続いてしまうのです。
4. 体内のGABAを増やすためには?
GABAは睡眠中に体内で合成されます。
ですが、睡眠時間が短かったり、睡眠サイクルの乱れやストレスから熟睡できなかったりすると、体内でのGABAの合成量が少なくなり、不足してしまいがちです。
以下のようなことを習慣付けて、体内のGABAを増やすよう心掛けましょう。
GABAを含む食材を食べよう
GABAは動物や植物の内にある天然のアミノ酸なので、日頃わたしたちが口にするさまざまな食べ物に含まれています。
よく知られているのは発芽玄米で、100g中に10mgのギャバが含まれています。これは実に白米に含まれるギャバの約10倍にあたる量です。
ほかにもキムチやぬか漬けなどの漬物類、トマト、納豆、じゃがいもなどに含まれています。
主食に発芽玄米を取り入れるなど、野菜をしっかりと食べることでGABAを食事から摂ることが出来ます。
カフェインの摂り過ぎには注意
自身のGABAレベルが心配な場合は、カフェインの摂り過ぎを控えましょう。
これは、GABAの結合能力を阻害します。
代わりに、カフェインが少なくてGABAの生産を増やすグルタミン酸が含まれる紅茶を飲むようにしましょう。
運動を取り入れよう
GABAレベルを増やす別の効果的な方法は運動です。
2013年に米『Journal of Neuroscience』誌に発表された論文によれば、運動をしているマウスはそうでないマウスよりもGABAの放出量が多いのだそうです。
つまり運動をしている方ほど体内のGABAレベルが高く、過度の不安感やストレスに対する耐性が強いといえます。
このようにGABAは、日頃のストレス量や加齢によってどんどん不足していきます。
疲労やストレスを感じやすい方、予防を心掛けている方は食事やサプリメントで上手に補給するといいでしょう!
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記事を書いた人
岸本淳史